メイドちゃんはご主人様に甘々に愛されちゃっています
「あ、着いたね」


前に視線を向けると、確かに書庫に着いていた。


いつの間に……


「どうぞ、白野さん」


「ありがとうございます、千景様」


扉を開けてくださった千景様にお礼を言い、中に入った。


カシャッと鍵がかかった音は私に聞こえなかった。


入るなり電気をつける。


相変わらず蔵書の数が多いなぁ……


「本がバラバラに置かれてる。整理ができてないね」


「ほんとですね」


千景様の指摘通り、所々本がバラバラに置かれていた。


前ここに来た人が片付けなかったのかな……?


そう重いながら持っていた本を分類に分けて本棚に閉まった。


バラバラに置かれていた本も閉まっていく。


集中して作業を行っていくと、だいぶ整理ができてきた。


「羽結ちゃん」


「はいっ……」

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