酔いしれて想望
「・・・・・・違う。逆」



なんとも可愛げのない答え方。



でもよく見るとやっぱり緊張している彼女は、耳が真っ赤だった。



・・・かわいいなあ・・・。



普段女の子にこんな感情は抱かない。



それくらいに僕の中で彼女は異質だった。



もっと知りたい、そう思った。



「ありがとう。・・・僕は森本、君は?」



いぶかしげな顔をした彼女に間違えたと察する。

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