彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「おーい、凛たん、瑞希、会長さん!そろそろ、俺らのグループも出発するぞー!」
「烈司さん。」
「烈司。」
話し込む私達を呼びに来たのは、宗方烈司さん、20歳。
瑞希お兄ちゃんの幼馴染の大親友で、元龍星軍初代親衛隊長だった人です。
甘いマスクの男前で、煙草を吸う仕草は色っぽいと女性に人気なのでした。
現在は、『LEON(れおん)』という名前で、占い師の仕事をしています。
ちなみに、烈司さんのスカジャンにも『Ryuseigun(龍星軍)』のアプリコットがついてます。
「おお、ムナちゃん!今夜は同じグループだったな!?チョコちゃん共々、よろしく頼むぞ!?」
「こちらこそ、会長。すっかり、チョコたんを気に入ったみたいですね?」
「ははは!孫みたいなもんだからな!素直で可愛い子だ!」
「きょ、恐縮です。」
「恐縮だなんて!ホントに謙虚ね、チョコちゃんは♪」
「モニカちゃん。」
そう言って現れたのは、8頭身の美形男性。
見た目は男性に見えるけど――――――――
「あーん、チョコちゃんと別グループで、モニカちゃん寂しいー!あたしの大好きなチョコちゃん♪」
中身はオネェならぬ、女性です。
こちらも、瑞希お兄ちゃんの大親友・朝霧モニカさん、20歳。
ヤンキー時代は、元・龍星軍の初代遊撃隊長でした。
当時から、メンズモデルのようなカッコいい人ですが、心は乙女の性同一性障害の人です。
現在は、ファッション専門学校に通いつつ、ネット店舗を展開する『女社長さん』でもあります。
「チョコちゃんにモニカちゃんから、夜回り頑張れのチュー♪」
そしてなにかと、理由をつけて私のほっぺにキスをする人です。・・・慣れたけどね。
私の頬にチューし終わったタイミングで、大原会長さんがモニカちゃんに言った
「アサちゃん!今回のスカジャンのデザイン決め、ありがとな!チョコちゃんが、良い感じに仕上がってるぜ!」
「当然よぉ~大原のおじ様♪チョコちゃん基準にして作ったんだもーん♪」
「僕を基準にしちゃったんですか!?」
(聞いてないんですけど!?)
〔★新事実が発覚した★〕