彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
養育費は子供の権利だとはわかったけど―――――
「でも、瑞希お兄ちゃん、ハタチですよ?18歳超えてますよ!?請求できないんじゃ・・・?」
成人してから2年も経ってる。
もらえないじゃないと、がっかりする私にヤマトが首を振る。
「ちゃうちゃう!請求出来るねん!!成人年齢18歳以上になっても、払ってもらうのが養育費や!!民法やと【養育費は子どもが経済的に自立するまで請求することがでるものであり、子どもが18歳過ぎても経済的に未成熟であると判断されれば、養育費を請求できる】ものや!!うはははは!」
「そっか!請求できるんですね!?・・・でも・・・瑞希お兄ちゃん、仕事先に出勤しながら、自分のお店も経営してますから、未熟に該当しないんじゃ・・・?」
「アホ!!そこは請求するだけしてみるもんや!!借金して、店してる可能性もあるさかい、もらうもんはもらっとかんといかんで!!」
「ええ!?瑞希お兄ちゃんが『フェリチータ』をするために、借金してるってヤマトはいうんですか!?」
「ローンは組んでるかもしれへんが!一般家庭の20歳が1人でやりくりするには、生活グレード高すぎる!!オトンが支援しとらんのなら、可能性としては、借金やね!真田瑞希という人間なら、根性で1人で返済計画立ててる可能性が高いやん!?」
「瑞希お兄ちゃん・・・そんなに苦労してるのに、私にあんなにたくさん、誕生日プレゼントをくれるなんて・・・!」
(私のために、たくさん用意して下さったよね・・・)
改めて、瑞希お兄ちゃんからの愛情を痛感する私。
私がときめいてる中で、ヤマトの話は止まらない。