彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「うははは!話まとめると、真田瑞希はんが養育費もらってないなら、『請求できる時効』がくる前に請求してもらわんとあかんってことや!!」
「えっ!?養育費にも、時効があるのですか1?」
「うはははは!あるでー!!『離婚協議書』と『公正証書』は5年間、『離婚・養育費調停』と『離婚訴訟』などの手続きしてれば10年間や!!」
「え!?5年と10年も違うって―――――2倍も違うのですか!?」
「違うで!!あと、せやから、父親である檜扇はんから、『養育費払います』の証言とっといた方が、あとでいろいろ好都合やろう!」
「・・・それもそうですね・・・!」
「うははは!せやろうー!?知って、得したやろう!?金に関する子どもの権利は、しっかり守らせてもらわんとな!」
「わかりました!瑞希お兄ちゃんのためにも、録音します!」
「おっしゃ!その意気や!ワクワクしてきたわー!うははは!」
そう言いながら、大口開けてポテトを流し込むヤマトが頼もしく思えた。
(ダメだな、私・・・!)
もっと勉強しなきゃ!
学習という意味の勉強だけじゃなくて、法律も勉強しなきゃ!
法律だけじゃなくて、自分の身を守るためにも、勉強しなくちゃ!
ピタゴラスの定理を知っていても、養育費の事項を知らなかったら意味がない。
(生きていくための知恵を蓄えないと!!)
そんな思いで、シルキロールの下からストローで、爽健美茶を吸い上げる。
払うもの払わないで済ませてるなら、胸倉つかんで支払わせようと心に決めたのだった。
〔★凛の知識に、養育費情報が追加された★〕
~キャラ強め!!強烈な訪問者現る!!~完~