彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)





「柊護からOK出たから、そういうことにして!あ!?あと~大伯母様はああ言ったけど、本心では真田君に会いたい気持ちが強いんだ。二三人伯父さんを間に挟んで会うのが嫌だったら、俺に連絡してよ!さっき渡した番号にかけてよ!」
「舟槙(しゅうま)さん、申し訳ないのですが、そのお話は―――――――!」
「あ、真田君が決めることだって言うのはわかってるよ!わかってるけど、俺も柊護(しゅうご)も大伯母様が大好きなんだ!かなうなら、出来る限りのことをしてあげたい。だからこうして、俺の方からも、凛道蓮君にしつこくアピールさせてもらいます!その点はわかってもらえると助かるんだけど――――――なんかごめんね!」
「いえ・・・心中、お察しします・・・。」





苦笑いする相手に、何とも言えない気持ちになる。







(関わってしまったとはいえ・・・・これは完全に瑞希お兄ちゃん個人の問題だわ・・・・・)







反省会をするならば、最初に瑞希お兄ちゃんの昔の写真につられたのがよくなかった。
正直、あの3枚のオリジナルを手放したのは惜しい。
チェキやスマホ写真で記録はしたけど、オリジナルほど尊いものはない。
アルバムの誘惑にも勝てたけど・・・いや―――――――――――――







(『今日は』、誘惑に勝てたというだけの話・・・。)



これから先も、勝ち勧められるかと言えば、YESと即答できない。

今後は鋼の精神で、瑞希お兄ちゃんの写真のことは忘れないといけないと思った。







〔★凛は自分を奮い立たせている★〕









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