彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「うははは!ハゲ君、わしらの分はー!?」
「五分刈りだ、ボケ!!総長が伊右衛門の京都ブレンドを選択したのなら、テメーらも同じもん飲むのが筋だろうが!!」
「うははは!とことん、凛ファーストやね~!?わし、アサヒの爽飲むの初めてや~!」
「結構うまいぞ。凛と好みが合うな、あたし。」
「お、俺も好きだぞ、カンナ!?俺とも好みが合うよなぁー!?」
「ウェイウェイウェイ!リンリンがアサヒの爽推しなら、ちーちゃんも推すしかない系♪」
「俺も!今日からお茶系はアサヒの爽一筋にします、凛先輩!!」
「我が君、俺は昔からアサヒの爽派です。」
「本当かよ関山?凛君の好感度上げようと思って言ってないか?」
「ケ!茶なんてどれも同じだろうに!バカバカしい・・・!」
口々にそう言いながら、適当な場所へと腰を下ろす仲間達。
私も開いてる場所に座ろうとしたら―――――――
「凛さんはこちらです!」
「可児君!」
「さあさあ、どうぞどうぞ!」
座布団付きの上座へと誘導された。
他の人は、座布団ナシなのに・・・。
〔★凛のみ、好待遇を受けた★〕
私だけ優遇されることに、居心地の悪さを感じる。
可児君にそれを伝えようとしたのだが――――――――
「凛さん、お待たせいたしました!アサヒの爽のホットです!」
「あ、ありがとう、可児君。あの―――――」
「あ!?小腹すいてますよね!?何か食いますか!?菓子パンにします!?スナックにします!?それともカップラーメンが良いすか!?なんなら、おにぎり作ってきますよ!おにぎりの具は、梅とたらこといくらと――――――――ああ、いくらが豪華だから、いくらにしましょう!どれがいいっすか!?」
声掛けする隙がない。
〔★可児のマシンガントーク、凛は圧倒されている★〕