彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)





「可児君、相手は―――――――」
「高野舟槙(こうやしゅうま)っす!」
「マジかよ!?五十嵐の予想的中かよ!?」
「まあ、2回までなら、かけ直してくるだろうが・・・」
「そうですね・・・。」

(さて・・・・何回、かけ直してくるかな)


「うははは!いつまでかけ続てくるやろう~!?」
「・・・あと2、3回で諦めてくれるでしょう・・・。可児君、それまでお手数ですが、お願いしますね?」
「うう!凛さんにお願いされたら断れない・・・・わかりましたっ!!しっかり回数、カウントしますね!」
「いや、カウントするほど頑張らないでしょう。」
「いえ!俺にはわかります!高野って野郎のしぶとさが!!10回はかけてきますね!!」
「可児君の予想だと、そこまで頑張りますか!?」
「むしろ、そこまでかけてきたら、凛のストーカー決定だよ!」
「つーか、そんだけ凛道に利用価値があるから頑張るんだろう。」
「僕に利用価値ですか?」





円城寺君の言葉を聞き返せば、彼は珍しくうなずいてくれた。





「そうだろう。瑞希さんの身内の話を聞いた限り、得することもねぇのに、ガキに入れ込むわけねぇーじゃんかよ!」
「・・・そうかもしれませんね。」

(利用価値か・・・・・・考えてもみなかったわね。)


友達のおかげで、1つの発見が出来た。


(利用価値・・・舟槙(しゅうま)さんは、そんなことを考えてるような人には見えなかったけど、檜扇二三人の甥である以上、警戒は持っておいた方がいいかもしれない・・・。)





〔★檜扇二三人はマイナス作用を引き起こしていた★〕







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