彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「うははは!細かい話はえーねん、えーねん!はようカウントしようで~!」
プルルルル!プルルルル!
「うははは!3回目キタ――――――」
「しつけーな。」
「おう、高野舟槙(こうやしゅうま)だったら、しつけーな。」
「可児君、お願いします。」
「押忍!!凛さん!!――――もしもし、慶良寺です。・・・・・あん、またテメーか?二度とかけてくんなや!!」
ガチャン!!
(試す真似をしてるとはいえ、もうかけてこないよね・・・?)
プルルルル!プルルルル!
「うははは!4回目キタ――――――」
「マジしつけーな!?」
「凛道に執着してるで決定だな。」
「可児君、お願いします。」
「押忍!!凛さん!!――――もしもし、慶良寺です。・・・・・あん、またテメーか?二度とかけてくんなや!!」
ガチャン!!
(4回目か・・・だいたい、3回かけてダメなら諦める気がするんだけどな・・・)
プルルルル!プルルルル!
「うははは!5回目キタ――――――」
「まだ頑張るのかよ!?」
「あるいは、よっぽどヒマなんだろうぜ!」
「可児君、お願いします。」
「押忍!!凛さん!!――――もしもし、慶良寺です。・・・・・あん、またテメーか?二度とかけてくんなや!!」
ガチャン!!
(可児君の判断通り、しつこい人みたいね、舟槙(しゅうま)さん・・・)
プルルルル!プルルルル!
「うははは!6回目キタ――――――」
「だんだん、気色悪くなってきたぜ、あたしは!」
「俺はうざったく感じてきたぜ・・・!」
「可児君、お願いします。」
「押忍!!凛さん!!――――もしもし、慶良寺です。・・・・・あん、またテメーか?二度とかけてくんなや!!」
ガチャン!!
(・・・出てあげた方が良いのかな・・・?)
プルルルル!プルルルル!
「うははは!ラッキーナンバー7回目キタ――――――」
「こっちからしたら、アンラッキーだろう!?」
「へっ!上手いこと言うじゃねぇか、カンナ?」
みんなは和気あいあいとしてるが、私の心中は複雑だった。