彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「可児、カンナ、これは総長命令だ。真田瑞希様と初代龍星軍の先輩方には、俺が檜扇家と高野家の人間達と会っていることをしゃべるな。」
「凛さん!!」
「凛っ!!」
「うははは!他の現役メンバーにはどないする~!?伝えるんかーい!?」
「俺からグループLINEで知らせる。特につなぐと長政には、個別に指示を出したいからな。あの2人ほど、諜報活動に特化した仲間はいない。」
「確かに、あの2人ほど、裏で暗躍するのにぴったりな奴はいねぇからな♪」
「円城寺にそう言われると心強いぜ。」
「へ!せいぜい、檜扇家と高野家のご機嫌を取って、瑞希さんに危害が加わらないようにしろよ、凛道!?」
「ああ、そのつもりだ。」
そう言いあうと、どちらともなく固い握手を交わす私と円城寺君。
〔★瑞希をきっかけに、凛と大河の仲が深まった★〕
「うははは!凛を敵視しとるえんなんとか君が凛と良い感じになっとるわぁ~!感動の光景や思わへんか、ハゲ君、カンナはーん!?」
「「思わねぇーよ!!」」
「うははは!ほな、総長命令に逆らうんかーい!?」
「・・・・・・・・それはできねぇ・・・・・・・・!!」
「くそっ!!今回だけだからな、凛!!?」
「ありがとう、可児、カンナ。」
ヤマトの言葉に、すごく不満そうにしながらも同意してくれた可児君とカンナさん。
こうして、瑞希お兄ちゃんのための私の危険な綱渡りは続行が決定したのだった。
〔★凛は自分の身の危険よりも、瑞希の安全を優先した★〕
~不吉な展開!?巻き込まれ不運が絶好調!!?~完~