彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)







「うははは!事実やんか~!?ちなみに瑞希はん、脱いだらどないやねん!?生で見たんやろう!?結構すごいか~!?」
「え!?そ、それは~!」



(お風呂に一緒に入るハプニングで見ちゃったけど~)



「細マッチョよ。」
「あ、そうです!細マッチョです!」

そう、細マッチョだった!

お腹の腹筋バキバキに割れてたもん!


「うははは!細マッチョかぁー!?瑞希はん、着やせするタイプなんやなぁ~!?」



「小学生時代は、本当にきゃしゃだったのよ。」



「え!?そうなのですか!?じゃあ、努力して身体づくりしたんですね~!さすが瑞希お兄ちゃん!」
「うははは!せやせや!さすが瑞希はんや!女子に間違われるのを気にしとるからのぉー!ちゅーか、細マッチョ情報と小学生時代はきゃしゃ情報、凛がゆーたんか~!?」
「え?言ってませんよ?ヤマトが言ったん――――――――――・・・・・!!?」







そこで私達は気づく。
私たち以外の第3者の存在に。
バッと振り返れば、ストレートのロングヘアをしたサングラスをかけた女性が立っていた。
手には、コーヒーがのったトレーを持っている。







「凛道蓮君ね?」
「・・・そこは普通、こんばんは、じゃないですか?」
「うははは!あいさつできへんのかい、おばはーん!?」







私達の言葉に、口元をゆがめる女性。
そして、無言で私の隣に腰を下ろした。
それでヤマトが言った。





「うははは!そろそろ帰ろかー!?」
「そうですね。」





関わるのは面倒と判断し、席を立ちかけた時だった。







「これを見ても、帰る気になれるかしら?」
「え?」







そう言って、女性が見せてきたのは―――――――――







「み、瑞希お兄ちゃん!!?」

私が愛するお方の写真。

しかも――――――

「可愛い!幼い!体操服!?年は小学生ぐらい!?」

短パンの体操服姿で笑っている瑞希お兄ちゃんの写真だった。







〔★小学生瑞希が現れた★〕










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