彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)







「とことん、ウソつきの集まりやな!あの一族は!!」
「ウソつきですよ!!変態の両親は被害者の友達にお金を渡して、ウソの証言をしたと言わせようとしたので、ますます嫌われていい気味でした!!それであの変態は、高校3年間、女子生徒すべてから無視され、男子からも相手にされず、側にいる取り巻きは、一緒にズル入学をした男子数人のみ!!ついたあだ名は、『スケベ陽キャラ』です!!」
「念のため聞きますが・・・レイプ未遂の被害届、受理されましたか?」
「檜扇未子が甥をかばったので、受理してもらえなかったそうです!!学校側は友達の味方をしてくれましたが、そのせいで学校をつぶされるほどの圧力をかけられて身動きがとれず―――――――警察に関しては、檜扇未子のせいで、やはり被害届を受理してもらえませんでした!!」
「最低だ。」

良い人だと思っていたのに、最低な人間だ。

高野舟槙(こうや しゅうま)という男は。

「あの変態は、学校が自分に手出しができないのをいいことに、バトミントン部の女子の更衣室に侵入して下着を盗んだり、女子トイレを盗撮したり、気に入った女子を見つければ、私みたいに、不登校になるまで母子と伯母のトリプルで粘着してきて・・・・・!!おかげで高野舟槙(こうや しゅうま)の在学中は、毎月保護者会が開かれ続けました!!おまけに、高野舟槙(こうや しゅうま)の悪行を――――――――学校生活を、Xでも、インスタでも、ブログでも、Amebaでも、書き込んではいけないという校則まで作ったんです!!」
「そんな悪質な校則まで作ったのですか!?」
「すべて、檜扇未子の影響力です!!本当に悔しい・・・!!」
「辛い高校生活を過ごすことになった件、お悔やみを申し上げます。」
「ありがとうございます・・・!本当に地獄の経験をしました!!高校時代のアオハル・・・台無しにされて最悪だったのに、まさか今になって、また接触してくるとは思わず―――――――!!」
「え!?今も、被害が続いてるのですか!?」
「再開したと言った方が正しいです!!」







そう言った顔は、眉間にしわが寄っていた。









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