彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)







「こちらが手も足も出せないことを分かっていて、『傷病金を受け取る期間が終われば、きちんとそちらの洋菓子店に彼をお返ししますよ♪文句があるなら、週刊誌でも新聞記者でも読んでくれてかまわない。何でも答えてあげますから♪』と、バカにしてきたんですよ!!?」
「ちょっとそこのお店の名前、教えてもらってもいいですか?」
「閉店しました。」
「えっ!?」
「うははは!」







あわよくば、不良らしくネットに店をさらしてやろうと思っていたが・・・当てが外れた。

内心残念がる私に、相談者は詳しく教えてくれた。







「2020年3月に閉店しましたが、現在は同じ店名で別の経営者が経営していますよ。さらに申し上げれば、オーナーは7年前に妻を亡くした60代半ばの男性で、閉店したお店は、冬場のみはお店を閉め、4月から11月まで喫茶レストランをしており、複数のお店を持ち、手広く商売をしている奴です。」
「どうも有難うございます。」







つなぐに特定させよう。







〔★凛は制裁を決断した★〕







「しっかし、そのおっさんにもムカつくわー!!人馬鹿にするにもほどがあるやん!?」
「ええ、本当に話が通じませんでした!!軽井沢のレストランオーナーの言い分は、『リハビリの目的で環境のいい軽井沢で少しだけお手伝い程度の仕事をして、給与とは言えない程度の謝礼を支払ってるだけ。』と言い張りましたが、探偵の調査ではフルタイムで働いてる証拠をつかんでました!!それを言えば、逆にこちらをあいつがストーカーしてると、意味不明なことを言いだして――――――――話は決裂で終わりました!!」
「高野舟槙(こうや しゅうま)のケースだと、職務専念義務違反になるから、懲戒処分になるはずですよね?」
「凛、凛、凛!!なんや、その専念なんと違反ちゅーのは!?」







ヤマトに聞かれたこともあり、わかる範囲で説明をした。








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