彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)







「愛娘さんのご様子からして、ご本人もあなた方も、かなり精神的に参ってらっしゃいますよね?」
〈私達はまだいいんです!!だけど娘が!!中学でいじめが始まり、高校1年で学校を退学するまでやられました!!それからは、対人恐怖症と男性恐怖症になってしまい、引きこもりの生活を・・・!!未来のある子だったのを――――――――ちくしょう!!〉
「ちくしょうには、畜生の天罰を下します。いじめには時効がありますが、やり方次第ではあなた方の正当性は認められます。いじめられていた時の記録など、紙に書きだしたり、ボイスレコーダーに、回想して記録することは可能ですか?」
〈やってみます!!そうすれば、かなでの仇をとってくれるんですよね!!?〉
「責任を取らせます。可能でしたら、日時や場所などの詳細もわかれば助かります。」
〈かなでは日記を書いていたので、記録は大丈夫です!!オリジナルは手元にあります!!破棄されたのは、コピーだけです!!〉
「ありがとうございます。どうか引き続き、証拠は大事に保管していてください。」
(コピーとはいえ、いじめの証拠隠滅までしてるのか・・・!!)
「いじめが記録された日記、コピーさせて頂いて、お借りしてもいいですか?」
〈もちろんです!かなでの無念を晴らして下さい!!〉
「全力でヤキ入れますよ。田中かなでさん、あなたと同じ苦しみを高野舟槙に与えるので、安心して下さいね。」
〈う・・・・うわぁあああああああああああ!!〉







誓いの言葉をつむげば、私を見ながら大粒の涙を流す女性。







「うははは!凛!!ふんどししめてかからなぁあかんなぁ!?」
「ヤマト、俺はボクサーパンツ派だ。龍星軍に召集をかける。黒子ファイブもだ。」
「うははは!!使えるもんは、何でも使う、ちゅーことか!?頼もし~!やる気出てきたわ!!」
「りっくん、お願い!!絶対に死なないでね!!?」
「なんで僕が死ぬフラグが立つのですか!?」
「それだけ、凛道様が相手にしようとしている敵は、危険ということでございます。」
「凛道さん!私つらいけど、私のせいで、誰かが死ぬのは嫌です!」
「私もです!復讐を頼みましたけど、無茶だけはしないで下さいね!?」
「いざとなれば逃げなさい。私と婚約者も、かけおちの失踪という手段がありますから。」


〈冗談じゃないわよ!!〉







桐壺先輩と桐生さんと竹田さんと林さんが私の身を案じれば、田中さんの母親が発狂しそうな勢いで怒鳴る。









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