彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「ジャジャーン!凛たんへの~」
「可愛い凛ちゃんへの~」
「「プレゼントー♪」」
「わあ~可愛い!」
差し出されたのは、可愛くラッピングされた小箱だった。
ポップなうさぎがプリントされた包装紙に、レース編みのリボンがリボン結びされていた。
「開けてみて、凛ちゃん♪」
「はい!」
ワクワクしながら包装をとけば、ふたを開けるタイプの箱が出てきた。
(なんだろうー?何が入ってるんだろうー!?)
ドキドキしながら中を開けて、中身を見た時、思わず叫んでいた。
「なにこれ!?すごーい!!!」
中に入っていたのは、腕時計。
それもただの腕時計じゃない。
「腕時計のベルト部分が、パワーストーンになってる腕時計だっ!!!」
(こんな腕時計、初めて見た!!)
〔★御利益満点の装備品だった★〕
私も興奮したが、それを見ていた雷太も興奮気味に声を上げる。
「すごいっすね、凛先輩!俺、こんな腕時計、初めて見ました!」
「僕も初めてだよ!!烈司さん、モニカちゃん、こちらの御品は、どうしたんですか!?」
私の問いに、お2人はニコニコ笑いながら答えた。
「「作った♪」」
「え!?手作り!?」
「そうよん♪デザインはあたしが考えて~」
「パワーストーンは、烈司さんが用意したんだぞ♪組み合わせと使う石も、ちゃんと考えて作りました♪」
「ただし、時計の部分とサイドパーツはオーダーメードなんだけどね~♪」
「「オーダーメード!!?」」
その言葉で、顔を見合わせる私と雷太。
腕時計を取り出し、その全ぼうを改めて見てみる。
時計部分はデジタル表示で、時計部分とパワーストーンは、龍の模様のサイドパーツでつながっていた。