彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「この場であなたが自殺したとしても、臓器移植はできるわ!!さっき言ったことをもう忘れたの、鶏頭チャン!?死にたての遺体からでも、臓器は素早く摘出すれば使えるのよ!!?」
「なんで俺が死ぬ方向で話が進んでんだよ。死ぬのはババアに決まってんだろう?」
「えっ!!?」
「『えっ!!?』じゃ、ねぇーよボケ皇族。あ、元皇族か?一般人になったのに、持参金を持たないで結婚したことを免罪符にして、毎年常識皆無な上皇妃経由で、不正に皇室の財布から金強奪してる税金泥棒には、庶民生まれの庶民育ちの考えはわからねぇか~」
「ふざけないで!!な、何する気!!?私のお義母様を、殺す気なの!!?」
「なんだよ、税金不正使用するだけのバカな鶏頭じゃなかったのか?そうだよ、その方が俺ら的には正しい選択なんだよね。ドナーの臓器が新鮮でも、肝心の移植する人間を殺してしまえば、お前らの思い通りにはならないからな。」
「未子ちゃんの愛するお義母様を殺すですって!!?」
「ひ、卑怯者!!卑怯者!!卑怯者!!卑怯者ぉぉぉ!!」
「自己紹介かよ、元・栂の宮様?お前のおふくろさん、どんな教育あんたにしたわけ?あんたのおふくろさんの誕生日の記者会見を見たけどさ、上皇妃のことをずっと『皇后様』って、3回ぐらい呼び続けたよな?代替わりしたの、理解できないぐれー馬鹿だよな?それとも、現在の皇后様を皇后様だと思いたくないぐらい、嫌ってるわけ?だから皇后についてから何年も経つ高貴な人に、嫌がらせをするわけ?自分が天皇と結婚するのに失敗したから、ねたみ続けてるわけ?」
「お母様の事なんて知らないわよ!!確かに、お母様は好き勝手してるけど、おばあ様への悪口は許さないわよ!!」
「はあ~?俺、事実しか言ってませんけど?降嫁して一般人になってる元皇族の初孫様に、毎年1千万円贈与するのって、おかしいでしょう?他の宮家で、そういうお金の使い方してる母君方はいないよ?」
「おばあ様がいいから良いのよ!!おばあ様のすることは正しいのよ!!」
私の正論を真っ向から否定したので、別の切り口で切り込んでみた。