彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「金銭感覚って、生まれ育った環境で決まるってマジなんだな・・・。それなら、大震災が起きた年に、被災者が生活で求婚してるのも気にせず、3千万のティアラを作れる神経でいられるわけだよ。正当な直系皇族で皇女様は、自分のティアラを作らず、未だに借り物のティアラを使い、物価上昇で苦しむ国民のことを思って、英国留学を中止したのにさ。」
「お前、私達を侮辱するなら、侮辱罪で社会的に殺すわよ!!?」
「あいにく、順番でいけば、お前ら宮家が皇籍離脱するのが先だよ。皇女様がティアラを作らなかった年に、『私の息子だって質素にしてます!!これだけお金を節約して、これだけしか使ってません!』って、お前の母親ドヤ顔してたけどよぉ~国民の税金使ったことには変わりねぇだろう?しかも、金が出る公務しかしないとか、銭ゲバのお前ら家族?」
「でたらめ言うな!!何を根拠に、お金が出る公務しかしないなんて言うのよ!?」
「リモートで植林する公務があっただろう?あれ、リモートでする意味あった?」
「あったからしたのよ!!それがわからないなんて、やっぱり庶民はバカね!!」
「ああ、俺はバカだぜ?リモートだけなら参加しない弟宮家が、金を出すならすると強行参加してきて、金を要求したのは有名だからな。」
「いい加減にしなさいよ!!訴えないと言うのは脅しじゃないのよ!!?」
「あいにく、俺は事実しか語ってない。よって、訴えられる覚えはない。」
「もういい加減にしろ!!」
そう言って言葉をさえぎったのは、私の腕の中で気絶している老害の弟。
「皇室問題はそれぐらいにして、いい加減姉さんを放せ、蓮!!」
「だから、早く無傷の真田瑞希様を連れて来いって言ってるだろう?俺もいつまでも、慈愛の皮をかぶったメギツネに触っていたくない。」
「冗談じゃない!!そんなことすれば、瑞希と2人で逃げる気だろう!!?」
「そんなことしたら、大伯母様が死んでしまう!!」
「俺と真田瑞希様は死んでもいいってか?」
メンチを切ながら高野舟槙を見れば、檜扇未子が絶叫した。