彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)








「お前達なんか!!社会のゴミである不良が死んだところで、誰も困りはしないわ!!こち亀の両津勘吉だって、不良を嫌ってるじゃない!!大人しく、お義母様のために死になさいよ凛道蓮!!」
「はい、脅迫罪、頂きましたぁ~」
「はあ!?そんなもの、成立するわけないでしょう!?皇族の身内である私を裁判にかける法律は存在しないのよ!!何よりも私は心の病気を抱えてるの!!そんな人間に暴言はくなんて、やっぱり不良って最低な部類ね!!」








(これが上皇夫婦が溺愛する孫のか・・・)



あまりにも常識がない上に、品がない。

自分さえよければ・・・いや、自分側の忠臣だと思ってる。

思い通りにならなきゃ癇癪を起す。

場合によっては、自分は病気だとわめいて物事を有利に進めようとする。








(昭和天皇・・・あなたの孫はクズのようです。)

「あーあ・・・あまりにも、話にならないから、ちょっと話し相手を変えるか。」
「なによ!怖くなったから逃げる気!?」
「檜扇達比古さん、愛人と再婚したいですか?」
「へ!?」








私が話を振れば、振った相手はギョッとする。
同時に、檜扇未子が目を吊り上げる。








「お前馬鹿なの!?お義父様に愛人なんていないわよ!?」
「いや、この前会員制のクラブで、プリキュアメンバーのような可愛い子達5人とベッドを共にしてますけど?ねぇ、舟槙さん?」
「なっ!?や、やめろ、蓮!!」
「はあ!?どういうことですの、お義父様!!?本当なの、舟槙君!!?」
「ご、誤解だ未子!!凛道蓮が苦し紛れに言っているだけで、愛人がいるのは――――――――」



「本当です!!」



「え!?」
「なっ!?」
「舟槙!?」








檜扇達比古の言葉をさえぎって、事実だと断言する高野舟槙。








「下は14から上は30まで・・・・・肉体関係のある若い愛人を複数、達比古大伯父様は、囲われていますよ、未子伯母さん!!」
「舟槙ぁぁぁ!!」
「信じられないっ!!」








ジジイが激昂するのと、元皇族が呆れかえるのは同時だった。








< 600 / 854 >

この作品をシェア

pagetop