彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
(国があてにならないなら、今日ここで録画したことは、TikTokかYouTubeの生配信で流せばいい。仮にオリジナルを国が消したとしても、国が消す前に、拡散されるスピードの方が速い。デジタルタトゥーされ続けるはず。)
それで私が偽名を使った男装女子だとバレたとしても――――――――
(愛する真田瑞希様を守れるなら、どうなっても構わない。)
相打ち覚悟で、相手に私はしかけた。
「檜扇達比古、実の兄である檜扇龍憲殺しには、共犯者がいるよね?」
「・・・辰也のウソを信じてるのか!!?」
「檜扇辰也はウソをついていない。嘘つきはお前らだよ・・・ねぇ、檜扇湖亀さん?」
「ぎゃあああああああああああ!!!」
本日一番の力を込めて腕をひねってから、力をゆるめた。
急所を狙った攻撃の手を止める。
「い、痛い!痛かった!痛かったよぉ~!!」
「お、お義母様!!」
「動けばまた湖亀を痛めつけるぞ、未子!!」
「っ!!?」
近づこうとする相手を制し、周囲をにらみながら叫ぶ。
「お前ら全員動くな!!!俺が良いと言うまで、動かずじっとしてろ!!さもないと、檜扇湖亀が苦しむことになるぞ!!?」
「こ、このガキ!!愛人のガキのくせに!!よくも私に手を出したね!!?」
「おやおや・・・やっと本当のあなたと対面できましたね、檜扇湖亀さん。」
「黙れ!!人がしおらしくしてれば、調子に乗りやがって!!お前を殺して、お前の心臓を私の物にして、生き延びてやる!!」
「出来るといいですね。」
「殺してやる!!真田瑞希も殺してやる!!たっぷり拷問して、虐待して、レイプして、地獄を味合わせてから嬲り殺し――――――――!!」
「そんなになぶられてぇなら、なぶってやるよ!!!」
ミシミシ!!
「ひぃいいいいいいい!!!いたぁぁぁぁーい!!」
許しがたい発言をした老害に、再び制裁を下す。