彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)










「死ね!!!竜憲兄上の一番の仇共!!!」










額に青筋を浮かべると、真っ赤な顔で檜扇湖亀と檜扇達比古をぶん殴る鳥恒先生。









バッキーン!!

「あぎゃあああああ!!!」



バッコーン!!

「うぎゃあああああ!!!」










思いの外、力が強かったようで、順番にぶっ飛ばされていく檜扇湖亀夫婦。
その身体は―――――――――檜扇湖亀の方は受け止めようとした檜扇未子に、檜扇達比古の方は逃げようとした檜扇二三人に、それぞれぶつかった。










「お義母さ―――――きゃあ!?」
「ぎゃん!!」

ゴチーン!!

「うわああああ!!?」
「こっちくんなぁぁぁ!!!」

ガッチ―ン!!



(あーあ・・・・・。)










折り重なりあい、見るも無残な姿になる檜扇家の4人。










「ちょっと未子ちゃん!!なんでちゃんと受け止めないのよ!!?顔を打ったじゃない!?顔は女の命なのよ!!?」
「も、申し訳ございません、お義母様!!」





(いやいやいや・・・お前の汚い顔が変形したところで、世の中全然困らないから。)





〔★凛は辛辣(しんらつ)な感想を抱いた★〕





「おい、二三人!!なんで受け止めないんだ!?お前のせいで腰を打っただろう!?腰振りが―――――エッチできなくなったらどうしてくれる!!?」
「ふざけんなエロジジイ!!いい加減枯れちまえ!!お前のせいで、俺は背中打ったんだぞ!!?下敷きにされて、痛かったんだぞ!!?」





(いやいやいや・・・ゲテモノ食いを人に押し付けるだけでも十分迷惑なのに、腰フリ魔続けられたら困るから衰えろ。あと、口ひげエロ親父はもっとひどい目にあえ。)





〔★凛は正直な感想を抱いた★〕





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