彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)










「いけません、鳥恒先生!!あそこにいる中で、あなたの家族に危害を加えたのは、檜扇湖亀と檜扇達比古だけです!!ヘルメッ・・・柊護さんに罪はありません!!」
「いけません、我が君!!そちら、風下になりますので、くしゃみが出ちゃいますよ!?」
「え?は?はっ、はっ―――――――――――はくしょん!!」

パリ―ン!!

「え?」
「凛っ!?」










くしゃみをした瞬間、私の側の花瓶が粉砕する。








「外したか!!運のいい奴め!!」








そう言って私の前に立ちはだかったのは―――――――










「裏表あり過ぎの最低男!!」










高野舟槙だった。










「お前のせいで何もかも、めちゃくちゃだ!!」
「桐生ほなみさん、東雲冬美さん、竹田里奈さん、林利勝さん、田中かなでさんの人生をめちゃめちゃにしている人に言われたくない!!罰を受ける覚悟をは出来てるのか!!?」
「うるさい!!死ね!!」










銃口を向けられる。








(―――――――――仕方ない。)








撃たれる覚悟を決め、高野舟槙の方へ前進して、つなぐと鳥恒先生から離れる。








「蓮君!?」
「我が君!!」








被害を最小限に据えるため、急所じゃない場所に弾が当たるような体勢をとる。
頭部を守る形で利き手じゃない手をかざす。










「あははは!そんな態勢取ってもムダムダ!!弾を全部打ち込んでやる!!くたばれ――――――――!!!」
「凛!!!」
「来ないで瑞希お兄ちゃん!!」

パーン!!










駆け寄ってくる瑞希お兄ちゃんを、声で制止した時、銃弾が発射された。










「い・・・・いってぇぇぇぇぇ!!!?」
「・・・・・え?痛くない・・・??」










痛がっているのは、目の前にいる高野舟槙。








「凛!?」








銃は撃たれたが、はとこの銃口は天井を向いていた。








「い、痛いよぉ!!」








見れば、高野舟槙の手に串が刺さっていた。








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