彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
そこにいたのは、黒い特攻服を身にまとい、口元に真っ黒なバンダナとスカーフと医療用マスクと族用マスクをつけた者達がいた。
「誰だと聞くなら教えてやるよ。何でもお見通しの2号と~」
「とっても可愛い3号とー♪」
「いろいろ〆専門の4号と、」
「わははははは!いけいけゴーゴーの5号!!殴り合いは俺様の専門、3・7・5・6・4っ!!み・な・ご・ろ・し!!」
「本日1人足りないが、4人で元気に活動中♪」
「「「「黒子ファイブ参上♪」」」」
「え――――――――・・・・・・・・・・?うぎゃあああああ――――――――――――!!?」
高野舟槙の断末魔が、階段の上から下へと響き渡る。
また1人、悪い人間が自業自得の末路をたどったのだった。
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高野槙雄達全員を縛り上げたところで、檜扇湖亀が叫び始めた。
「殺せ殺せ!!殺してしまえ!!!槙雄を、殺してしまえ!!!」
「暴れんな、ババア!!」
カンナさんに羽交い絞めにされつつも、身をよじって、必死で床に正座した姿勢で縛られている弟に近づこうとする姉。
「殺してやる代佳子!!友達のふりして私を利用したばかりか、二三人君を逆レイプするなんて!!」
「いやいや、明らかに浮気でござるし、利用しあったのはお互い様でござろう~?」
こちらもこちらで、足をバタバタさせながら近寄ろうとする元皇族をつなぐが抑え込んでいた。
「わ、わしをどうする気だ、柊護!!?」
「私、あなたには恨みはないからね、柊護君!!!」
「なぜ孫に聞くんだ!!?そこは当主であるわしだろう!?」
「だから、テメーも暴れるなっ!」
同じく、秀君に羽交い絞めにされた達比古教授が吠える。
それに高野槙雄は、にらみながら怒鳴り返す。
「お飾りの当主が偉そうなことを言うな!!俺は真の当主に聞いてるんだ!!」
「はあ!?親父じゃないなら、檜扇家の当主は俺だろう!!?」
「そうよ!!順番から言えば、二三人君よ!!もうボケたの!?」
「ちょっと黙れっ!!」
「うるさいでござるよ~」
苦情を言う口ひげ超エロ親父を可児君が、キーキー声を出す元皇族をつなぐが、それぞれやっぱり羽交い絞めにしながら注意する。
これに高野槙雄は、フン!と鼻を鳴らしながら言った。