彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)



(そこまで龍星軍が、表社会に浸透してるとは思えないけどな・・・)



私は、大原会長さんが、私達をおだてて言ってるのだと思いますが、龍星軍は悪い少年少女に絶大な影響力をおよぼしているので、取り締まりと声かけに効果抜群だというのです。



(確かに、私を見て数秒固まった後で、『凛道蓮!?』と叫ぶ人多かったけどさーそうじゃない人も一部はいたわけだしさー)



そういう時は、背中を見せて文字を読ませるという方法に出たんだけど――――――――



「若者ウケすると思って、龍星軍をローマ字にしたのに、気づかないやつの多いのにはびっくりしたぜ!」
「そうですね、大原会長さん。」



たむろしてる子達に話をしてみて、私が龍星軍の4代目総長だとわからない子達に対して、大原会長さんは私の背中を見せるけど、みんな「だからなに?」って反応ばっかりだったんだよねー・・・



「まあ、文字に気づかなくても、幸い、サナちゃんの顔が売れてたから!サナちゃん見せれば、たむろしてる連中達も、素直に言うこと聞いてくれてよかったよな。」



そうなのです。
私を見て、「なにこいつ?」とメンチを切る反応をする人達を、瑞希お兄ちゃんにバトンタッチしたら、「真田瑞希さんだ!!」と言って、赤ペコのような動きをしながら謝ってお家に帰ってくれたんですよね。



〔★引退しても(!?)、真田瑞希の影響は絶大だ★〕



「いやいや!俺だけじゃないっすよ!チョコを見て逃げる奴もいたじゃないっすか!?」
「そうだった、そうだった!強いな、チョコちゃんは~♪」
「・・・1割だけでしたけどね。」



低年齢あたりが・・・瑞希お兄ちゃんを見ても伝説の元ヤンだと気づかず、「うるせーばか!」と言ったから、「脳みそ使い物にならねぇような馬鹿にしてやろうか・・・?」とバトンタッチした私がメンチを切れば、「まさか凛道蓮さん!?」「ヤバいヤバい!生だ!!」と、騒ぎ、米つきバッタのようにペコペコしながら帰っていったんだよね~
世代が違うと、いろいろ違ってくるみたいで難しいよ・・・



〔★ジェネレーションギャップだ★〕
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