彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「どうしました、ヤマト?」
「ファブリーズしようや!!」
そう言うなり、どこからともなく衣服用のファブリーズを取り出すヤマト。
あっ!?と思った時には、私と雷太の全身に吹きかけていた。
シューシュー!
シュシュシュー!
「ちょ、ヤマト!?」
「なにしやがる!?」
「うははは!檜扇(ほおうぎ)さんのにおい消しのためやー!無駄な抵抗かもしれへんけどなぁー!」
「え!?檜扇(ひおうぎ)さん、そんなにきつい香水つけてなかったよ?」
「まさか、菓子のにおいを消すためか??つーか、消す必要あるのか!?」
「うははは!自分ら、宗方はんの能力忘れてへんかぁ~!?一緒にいただけの相手のオーラの移り香ならぬ、名残を、かぎ分ける人やでー!?瑞希はんのばーさんのこと言う前に宗方はんにバレてまうのは、あかん気がしてならんねん!」
「あ!?そっか!烈司さんは瑞希お兄ちゃんの幼馴染で兄弟分・・・!瑞希お兄ちゃんが嫌いな相手は、烈司さんも嫌いだったっけ・・・!」
「そうなんすか、凛先輩!?」
「そうなんです・・・。」
そうなんだけど――――――――
「なんでファブリーズをかけたの、ヤマト?そこは、お塩とか、お酒じゃないの??」
「うははは!塩はともかく、未成年のわしらから酒の匂いがしたら怪しまれるやーん!あと、ファブリーズには、『悪霊を除霊する力ある』から、厄払いやねん!!」
「「ファブリーズで除霊できんの!?」」
「払えるでー♪うははは!」
〔★ネットでは、効果てきめんだと話題の実話です★〕
「うははは!宗方はんもお勧めしとるさかい、ファブリーズは携帯するのがお勧めやで♪」
「カルチャーショックなんですけど!?」
「花王株式会社すげー!!」
〔★作者は、花王株式会社のまわし者ではありません★〕