彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)



驚く私達に、ヤマトは更なる言葉を発する。





「うははは!ちゅーことで、凛!瑞希はんにお見舞いの件切り出す時は、初代メンバーが集まっとる時にしーや!」
「え!?なぜですか?」
「うははは!檜扇(ひおうぎ)はんは急いどるみたいやけど、探りはいれといた方が、今後の凛と瑞希はんが友好的に付き合っていくためになるねん!」
「おい!それじゃあ、ばーさんの寿命が尽きちまうじゃんか!?」
「まだ勝手に殺すのは早いで、襟足君!千葉総合医療病院は、延命治療が得意やってシゲ先生がゆーてんねん!いきなり今日死ぬことはあらへんやろうー!」
「え!?いつの間に、シゲ先生に聞いたのですか!?」
「うははは!さっきみんなでダンスしてる時に、記念撮影するふりしてLINEしましたぁー♪」
「仕事ができるね、ヤマト!?」





〔★関西男子、いざという時は役に立つ★〕





「てか、シゲ先生にバラしちゃったの!?」
「うははは!そないなわけあるかーい!病院の特徴聞いただけやねん!!ちなみにあそこ、特権階級、上級国民を優先的に、専門で受け入れる医療機関やねん!」
「え!?嫌な感じ~」
「せやろ、凛!?そんな場所に入院してるばーさんなら、檜扇(ひおうぎ)さんと同じで瑞希はんに嫌われてる可能性高いやん!?」
「え!?瑞希お兄ちゃんのおばあ様なら、良いお年寄りじゃないの!?」
「うははは!朝の10時前に人様の店舗兼住宅を訪問する子供の親が、良い人とは限らんでー!?」
「決めつけるのはよくないっすよ!」
「雷太。」
「父親は非常識かもしれないけど、凛先輩はまだ、ばあさんにはまだ会ってないじゃないっすか!?浅野10時前に来たのは、ばあさんの命のリミットが迫ってたからだし~まだ良い人の可能性あるっすよ!」
「うははは!それを確かめるために、さりげなく、みんなの前で聞くんやないか!?わかっとるな、凛!?脅すわけやないけど、責任重大やでー!?」
「わ、わかってるよ!」

(とは言ったものの―――――――――もしかして私、厄介なことを引き受けてしまった!?)





〔★自覚するのが遅い★〕






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