彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)



思うことはいろいろあるけど、約束をした以上は、はたさなければならない。





「大丈夫です・・・うまく、自然にふるまって、まずは―――――――瑞希お兄ちゃんがおばあ様をどう思っているか聞きだすところから始めてみます。」
「うははは!それがええ、凛!いつも取りの感じで、瑞希はんに話しかけるんやで!?変に意識したらあかんからな!?緊張せんように、瑞希お兄ちゃん大好きモードでいくんやで!?」
「凛先輩、ファイトっす!!」
「ありがとう、ヤマト、雷太。僕、頑張ります・・・!!」





誓いを立て、がっしりと手を握り合う私達3人。
その後、フェリチータに戻ったところ、まだ誰も帰ってきていなかった。
しばらく待てば、現役メンバーである可児君がやってきて、その後にカンナさんと悠斗君、ちーちゃんとつなぐがやって来た。
唯一、キッチンに入る許可を頂いている私が、みんなにドリンクやお菓子を出しておしゃべりをする。
夕方になってから、円城寺君と秀君が一緒に来て、モニカちゃんがカンナさんと共に帰ってきた。
モニカちゃん達は、食材を大量に抱えており、作り置きのおかずを作るからと、食材の荷物持ちに、消費した原因であるヤマトと雷太を指名した。
大変そうだったので、私も持ってあげたらお礼と一緒に『ただいま』のチューをされて。カンナさんに私は殴られた。
お腹が減ったというヤマトの言葉で、モニカちゃんが現役メンバーに夕食を御馳走してくれることになった。
そのお手伝いに私も参加していれば、瑞希お兄ちゃんが帰ってきた。
大喜びする私と円城寺君に笑いかけると、自身もエプロンをつけてキッチンにいらっしゃる好きな人。
さらにそこへ、烈司さんと獅子島さんも帰ってきて、みんなでご飯を食べると知り、作り手の方に回ってくれた。



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