無自覚なまま、愛を蓄えて。

最近はこの時間が1番の楽しみになっていた。



「今日は学校問題なかったか?」


「うん。大丈夫だったよ。梓くんは集まりだったよね?みんな元気?」


「元気だよ。つか、大抵のやつは学校にいるだろ」


「それはわかるけど、学校じゃ会わないもん。みんないつもどっか行ってるし」



ROSEのみんなとも打ち解けてきて、仲良くなりつつある。まぁでもみんなと仲良くなるのはやっぱり難しくて。


自分のペースで仲良くなれてる気がする。


みんな優しくて、頼りになって、かっこいい。ROSEのみんなは、そんな存在。



「……たしかにな。じゃあ、今度優星もアジトに行ってみるか?あそこは広くて快適だ。学校にいないやつもたくさんいる。楽しいぞ」



梓くんが笑顔で仲間のことを話してくれている。大切な仲間ができて、楽しんでるんだね。


最初は暴走族に入ったって聞いて驚いたけど良好な学生生活を送ってるみたいで安心した。
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