無自覚なまま、愛を蓄えて。

いつまでも騒がしく鳴り響いていた。



「これからはもっと素直に甘えること。これは約束。……いいな?」


「……はい」



本日二度目の約束。


私はまた、素直に頷いてしまった。



「よし。優星は本当にいい子だな」



その後のことはよく覚えていない。


梓くんの腕の中で、大人しく収まり、とても幸せな時間だったことだけは覚えていた……。
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