無自覚なまま、愛を蓄えて。
待ってるから、迎えに来てください……。
「おい、こいつを例の場所に運んどけ」
「ウスッ」
「優星、優星ぁぁ!」
あの後どうなったか分からない。
私はどこかへ運ばれ、気づいたら意識を手放していた。
楽しい夜からこんな危険な夜に変わるなんて。本当に、ついていないんだから……。
「梓、落ち着け!」
意識がない中でも、理人くんが梓くんを止める声が聞こえて。
みんなに申し訳ないなと思いながら、流れに身を任せたのだった……。