無自覚なまま、愛を蓄えて。

え……?


待って。これはどういう状況?


梓くんはお父さんがいることに対して驚かないの?


頭の中がはてなマークで埋め尽くされる私をよそに、梓くんとお父さんは手を組み私を見る。



「……優星。もう、大丈夫だ」



梓くんのそんな声に、ほっとするけどまだ状況を理解できない。



「わけのわかんねぇやつを喧嘩に巻き込むなよ!」



混乱してるのは私だけじゃなかったみたい。早乙女くんもお父さんと梓くんを見て怪訝そうに眉を潜める。



「さぁ、戦闘再開だ!」



ポカン、と2人を見つめているとROSEのみんなが集まり、JOKERに立ち向かう。


なんで、お父さんが……ここにいるの……。


そんな疑問が私の頭の中を埋めつくしていた。
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