無自覚なまま、愛を蓄えて。
結局幹部みんなで来ることになったんだとか。
「いらっしゃいませ〜!あらあら、イケメンだらけじゃない♡」
ドア付近で梓くんと話をしていたら店の奥からマスターが顔を出す。
そして、梓くん達を見た瞬間、目を輝かせた。
「こんにちは〜!ども、優星ちゃんの友達です!」
「あらー!優星ちゃん、こんなイケメンの友達いたなんて!聞いてないわよ!」
「……い、言う必要ないじゃないですか……」
マスターに詰め寄られ、思わず後ずさる。
「とりあえず入って入って。席、好きなとこ座ってどうぞ」
マスターから逃れるために、みんなを席に案内した。
さっきの相談では感謝してるけどこういうところは相変わらずなんだよね……。
キラキラと輝いているマスターを置いてみんなの注文を取ろうとした。
バイト先に梓くんが来るなんて久しぶりでなんだか緊張する。
ドキドキしながらみんな座っているテーブルに向かった。