無自覚なまま、愛を蓄えて。
「幼なじみの関係を壊すのが怖かったが……今日からは彼女。その認識で合ってるか?」
「う、ん!もちろん!私を梓くんの彼女にしてください!」
彼女……。
その言葉はこの上なく綺麗な響きな言葉に聞こえた。
私が望んた未来が今ここに訪れた。
私……梓くんの彼女になったんだ。
「それじゃあ、今日から遠慮はいらねぇな」
「へ?梓くん、何を……!」
彼女になったことに実感していると、急に髪をかきあげにやりと笑う梓くん。
そして何を思ったのか私のメガネを外すとベンチの後ろへ押し倒された。
「今度からは遠慮なく優星を愛し尽くす。嫌というほど、俺のものにしてやるから覚悟しとけ」
「ちょ……梓くん、ここ公園……ひゃあ!」
メガネを外され、ぼんやりとしか視界に映らない。
そんな中、何を思ったのか梓くんは私が着ていた服を少しずらすと首筋に強めのキスを落とす。
ちゅう、という音が聞こえ、心臓がバクバクと騒がしく動き出した。