無自覚なまま、愛を蓄えて。
甘い愛は、ベットの上で
ーキーンコーンカーンコーン……。
翌週の月曜日の放課後。
私は、授業が終わるのと同時に真桜に梓くんの彼女になったことを話した。
ちょうど週末だったこともあり、報告が遅くなってしまったのだ。
スマホでメッセージを送ればいいと思ったけど、どうしても直接伝えたくて。放課後に話すことにしたのだ。
「キャー!おめでとう、優星!とうとう結ばれたのね!」
「ま、真桜……苦しい」
教室の隅っこで真桜に伝えたら思いっきり抱きしめられて。窒息寸前だった。
まさかこんなに喜んでもらえるなんて思わなくて。少し反応が予想外だった。
「冷酷プリンス様の彼女とか羨ましい!ねぇ、どうなの、彼女になって!」
「うっ……どうって言われても……」
恋バナ大好きな真桜は思い切り詰め寄ってくる。
目をキラキラと輝かせて話す真桜は私よりも楽しそう。
その点、私は詰め寄られて言葉を詰まらせていた。