無自覚なまま、愛を蓄えて。

素直にお礼を伝えただけなのに。


梓くんは何故か向きになって、ネクタイを緩め始めた。


その仕草にドキッとする。


もう散々梓くんにドキドキしたのに。


また新しく胸が甘く反応する。



「放課後、俺がこんなところに連れ込んだのが悪いけどもう我慢出来ない。そろそろ本気出していいか?」


「……あ、梓くん……んっ……」



誰もいない保健室のベットの上で。


オオカミに変身した梓くんは。


私に、これでもかと甘い愛を注いでくれました……。


『無自覚なまま、愛を蓄えて。』


【終わり】
< 240 / 242 >

この作品をシェア

pagetop