無自覚なまま、愛を蓄えて。
素直にお礼を伝えただけなのに。
梓くんは何故か向きになって、ネクタイを緩め始めた。
その仕草にドキッとする。
もう散々梓くんにドキドキしたのに。
また新しく胸が甘く反応する。
「放課後、俺がこんなところに連れ込んだのが悪いけどもう我慢出来ない。そろそろ本気出していいか?」
「……あ、梓くん……んっ……」
誰もいない保健室のベットの上で。
オオカミに変身した梓くんは。
私に、これでもかと甘い愛を注いでくれました……。
『無自覚なまま、愛を蓄えて。』
【終わり】