無自覚なまま、愛を蓄えて。
その事に可愛いと思いながらも慌てて付け足した。
「あ、安心しろ!俺の親父と母さんも歓迎するだろうし、お前には一切触れないから!変なことは絶対にしないから!」
「……わ、わかった……」
自分で言ったはいいものの、大丈夫か心配になる。同じ空間で優星に触れずに1夜を過ごすことができるだろうか。
……ああ、こんな大変な時になんてこと考えてるんだ、俺は。
「……じゃあ、行くか」
「うん……」
若干気まずい沈黙の後、優星とのお泊まりが決定し、一緒に俺の家に向かった。