無自覚なまま、愛を蓄えて。
その2人は昨日の昼休みに見たキラキラな男の子。
梓くんの友達かな?
片方は茶髪のクルクルとした髪の毛に可愛い二重まぶた。可愛い系の男子でなんだか女子力高そうな人。
もう片方の人は、梓くんと同じ黒髪を何も加工しないで落としている。キリッとした目はどこか怖い印象を与えた。
「悪い。今日、こいつらに昨日のこと話したら優星のことみたいって聞かなくて。ほんとは俺一人でくる予定だったんだが……」
ボソボソと何やら言い訳らしい言葉を放つ梓くん。
「ちょ、ちょっと優星!どういうこと?なんでROSEのトップ3がここにいるの!しかもプリンス様と知り合いみたいな雰囲気で話しちゃって!」
意識を取り戻したらしい真桜が私に向かって質問を飛ばしまくる。だけど私は緊張して何も答えられなかった。
梓くん、相変わらずプリンス様呼ばわりされてるんだ……。ほんと、小さい頃から変わんないよね……。