無自覚なまま、愛を蓄えて。

紫苑は真面目だけどどこか抜けてる人。天然タラシだけど喧嘩は強くて、幹部に入っている。



「最後は俺かな。俺は双葉玲夢(ふたばれむ)。よろしく」



控えめで優しい玲夢は、若干遠慮がちに話す。いつも族の中では落ち着いていて、冷静だ。だが、喧嘩となると誰も止められ無くなるほど強い。


……以上5人がROSEのトップ5と呼ばれる人間。みんな昔からの俺の戦友だ。


こいつらを優星にずっと紹介したかった。



「……優星?大丈夫か?」


「……う、うん……なんか、すごすぎて……ついていけないや」



チラッと優星を見るとなんか放心状態になっていた。声をかけると、キョロキョロと目を泳がせている。
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