無自覚なまま、愛を蓄えて。
ほんと、昔からモテモテなんだから……。
「あー、今日はROSEで集まりあるらしい。学校とは別のところでするから、今日はお昼食べれないって」
「ふーん。……っていうか、未だにあのプリンス様と優星が幼なじみって信じられない……しかもこの学校のトップ5と仲いいなんて。前世でどんだけ徳積んだらイケメンに囲まれるのよ」
「……あはは」
真桜の話に苦笑いでしか返せない。
梓くんとの関わりを簡単に真桜に話した。幼なじみで、この前助けて貰ったことも。
話をした時は驚きのあまり信じてくれなかったけど、梓くんとお昼を過ごすようになってからはさすがに信じて貰えた。
「はぁ……優星は男友達いないと思ってたのに、まさか幼なじみがいたとはね〜あっ、まさか、この間言ってた好きな人って……」
私の机でお弁当を広げながらニヤニヤと楽しそうに話す真桜。
真桜には好きな人がいるってバラしてるので、勘づいたらしい。