私の旦那様には3つの顔がありました!?




「家具とか色々全部俺好みで木目調にしたんだけど、なんか要望とかある?」
「特にないわね。あったら、最初から桔梗に言ってあなたに伝えてもらっているし。」


 家具は湊が言っていた通りほとんどが暗めの木目調のもの。
 陽の光とも合わさってなんだかほっこりする。


「少し落ち着くわね、この感じ。」
「でしょ?俺の部屋もこんな感じ。あったかい感じするよね。」
「ええ。あ、わたしの部屋はどうなっているのかしら。」
「俺は、流石にまだ入ってないからそこまではわからない。」



 そうして、2人でわたしの部屋へと向かった。



「まぁ、こんなものよね。」


 わたしの部屋のものは全部桔梗が選んだ。
 赤と白を基調とした家具やカーテンにラグ。
 ベットはダブルサイズだし実家よりも小さいけれど寝れないことはないからいいわ。


「実家でもダブルだったの?ベッド。以外。」
「いいえ?広いのがいいもの。ワイドキングよ。」



 小さい頃からずっとワイドキングサイズのベットを特注で作ってもらっていた。
 それを桔梗も知っているはずなのにどうして…。
 部屋も狭いわけではないのに。



「まあいいじゃん、俺の部屋はキングサイズだし。」
「どうして、湊のベットがキングサイズでまあいいじゃんなのかしら?」
「え?結婚するんだし、一緒に寝ることもあるでしょ。」
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