私の旦那様には3つの顔がありました!?
彼のきっかけ
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灯に気持ちを伝えるのは、俺が灯を好きかもしれないと灯自身が察し始めてからにしようと思っていた。
じゃないと、こうなるかもしれないと予想できたから。
「それで!?湊はわたしのどんなところを好きになったというの!?」
家に着いた途端、持っていたバッグを部屋の前においたままリビングにあるL字ソファに座り、俺を招き入れる灯。
そんな少し子供っぽいところも可愛い。好きだ。
そんなことを唐突に思ってしまうくらいに、この好きは結構重度。
「とりあえず、キスしてもいい?」
「な、なんですかいきなり……!いいですけど…」
「ん。」
恥ずかしくなると、俺の顔が見れなくなって少し俯く灯。
顔はもちろん、耳も首も頭皮までも真っ赤。
髪の毛が黒いのと、肌がまた真っ白なのもあって赤いのが余計に目立つ。
「灯、好きだよ。」
今我慢できなくなると困るから触れるだけの軽いキスをした。
「わ、わたしも湊が好き……。」
そう言うとまた俺から目を離す灯。
そんなわかりやすくてありえないくらい可愛い灯に俺はまたキスをした。
「こ、こんなにキスしてる場合じゃないのよ!」
顔を真っ赤にしながら、俺が灯のどこを好きになったのかなんとしても聞き出そうとしてくる。