カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
絶対的支配者

最悪の出会い

「黙れ、ブス」

「…はい?」

誰もが憧れた、妖艶な微笑み。
世界中の美しい物を全てこの人に与えましたってもし神様に言われれば、反論しない人間なんて居ないだろう。

恐ろしくキメの細かい肌。
触れなくても分かる。サラツヤの髪。
男性なのに細くて華奢な指先だけど、大きな手の平。
男性特有の筋。

頭の先からつま先までがまるでアートみたいな人。

クッと上がった口角は、どうやら天然物らしい。
なんともいえない色気が漂うくちびるを、きっと全女子が狙っている。

さっきまで穏やかな微笑みを浮かべて副会長と談笑していたこの男…我らが生徒会長、本郷 カナデは、美しすぎる顔、セクシーなくちびるで私に言った。

「黙れ、ブス」

それが私、須藤 砂雪と本郷 カナデが交わした初めての会話だった。
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