カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
「モヤモヤします」

「俺がスッキリさせてやろうか?」

「嫌ですって!なんで聞いてくれないんですか?好きな人が居るって言ってるじゃないですか!」

「まーたそれかよ。お前こそ分かってんの?」

「何がですか」

「お前、もう散々俺に触られてんだけど?」

「さいってー」

ふって笑った本郷先輩の顔。
だいっきらい!見たくもない。
全員がその顔で落ちるって思わないでよ…。

「なぁ、コレ」

先輩がブレザーの内ポケットから薄いナイロンに包まれた物を取り出した。
ラムネくらいの錠剤だ。

まさか…。

「もっかい一緒に飲もっか?」

「なんで…」

「あれで終わりなんて言ってないだろ」

包みを開けようとする先輩の手を抑えて抵抗した。
先輩の体がまた覆い被さってくる。

「ゃ…嫌なの…!それ、ヤダ!」

ブレザーの肩あたりを掴んで引き剥がそうともがいた。

あの時の熱を、疼きを体が覚えている。
怖い…!

「せんぱ…ぃ…おねがい、やめて」

私の目を見て、先輩は首筋にキスをした。

薬は飲んでいないのにゾクゾクっとした感触が電気みたいに流れた。

「ゃ…」

「………えっぐ、その顔。マジでやばい、止まんないかも」

「私っ…報告書かかなきゃ…」

「本郷先輩と気持ちいいことしてましたって書いとけば?」

「意味わかんないっ変態…離れて…!」

足をバタバタして腕も思いっきり振り上げて抵抗したら、また簡単に手首を掴まれて、先輩は言った。
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