カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
月曜日の朝。

体はダルくて気持ちも憂鬱だったけれど、なんとかベッドから出て準備を始めた。

なんだか制服のリボンのバランスも変。
肌も荒れてる気がする。

コンディションは最悪みたい…。

「今日は登校するよ」ってモネにメッセージを送ったら約束してないのにうちまで迎えに来てくれた。

「モネ!?なんで?」

「なんでってサユちゃんの久しぶりの登校なんだから心配じゃん!」

「そんな小学生みたいに…。それにうちまで来たらモネは遠回りじゃん」

「親友と遠回りを天秤にかけないでよ!」

「もう…でもありがと」

「ううん!行こ!」

本当はモネが来てくれて嬉しかった。
私はまだ一人ぼっちじゃないって思えたから。

昨日の中村さんのメッセージにも驚いていた。

本郷先輩にあんなことしたんだし、私はてっきり除籍になってるって思ってたから。

「体調は?平気?」

「んー、ちょっとはダルいかなぁ。でもメンタルの問題だから」

「…今度話してくれる?」

「今度でいいの?」

「サユちゃんが話したいなぁって思った時に。無理には聞かないよ。だって一番辛い時ってさ、言葉にしただけでもっと辛いじゃん。だから落ち着いた時でいいよ。いつか落ち着く案件か分かんないけどさ」

モネの腕にギュッて抱きついた。
びっくりしたモネが子どもをあやすような表情で笑った。

「どうしたのサユちゃん、珍しい」

「ううん…大好きって思って…」

言った私に、モネは鼻をスンッて鳴らして「本気にするよ」って言った。

その言葉に私も笑った。

「本気で大好きだもん」
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