カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
次の日はちゃんと生徒会に顔を出した。
「やーっと来た!」
生徒会室で出迎えてくれた中村さんに「すみません」って頭を下げたら、長谷川さんが「まぁまぁこれでも飲んで落ち着きなよ」ってジャスミンティーを淹れてくれた。
戸田さんは「おかえり。もう大丈夫なの?」って言ってくれて、鈴城さんが「寂しかったよー」ってハグをしてきた。
本郷先輩は何も言わずに、ただ資料に視線を向け続けた。
その日は七不思議の依頼は無くて、それぞれが自分の仕事に追われていた。
中村さんと戸田さんは予算案は試験前に終わっていたらしくて、夏休み前の資料の片付けと一学期にかかった経費の確認に取り掛かっている。
長谷川さんは七不思議報告書のファイルの整理、書記ノートの一学期のまとめと、二学期のスケジュール確認、
鈴城さんは、私を廊下に連れ出した。
「砂雪ちゃん、本当に大丈夫だった?」
「ご迷惑おかけしました。もう生徒会には顔を出せないと思ってました」
「生徒会員はちゃんと事情があったんだって分かってるからね?誰も砂雪ちゃんが悪いなんて思ってない。それに集まった署名もカナデが現物ごと破棄したから」
「はい。先生に聞きました。私はクビになってもしょうがないって思いますけど」
「そんなことカナデが絶対にさせないから」
その言葉に笑った私に、鈴城さんが「どうしたの?」って言った。
「変ですよね。なんでそんなに私を繋ぎ止めるんだろう」
「それは…」
「鈴城さんの口からは言えないんですよね?分かってます」
「ごめんね」
「でも今は本郷先輩とは話ができません。まだ許せそうにないから」
「やっぱり何かされたんだね」
「…聞いてないんですか?」
「何も。大丈夫?」
「きっと…大丈夫になります。人間ってそんなもんなんですよね…」
「砂雪ちゃん…。試験は…再試受けなかったんだって?」
「はい。でも追試でなんとかしますよ。生徒会に恥はかかせません」
ニッて笑って見せた私に鈴城さんが微笑んだ。
私を信じてくれた先輩達にお返しができるとしたら、今は生徒会員だって胸を張れるように追試でしっかりと結果を残すことだ。
まだここに繋ぎ止められた以上、先輩達のことまで悪く言われたくないから。
「やーっと来た!」
生徒会室で出迎えてくれた中村さんに「すみません」って頭を下げたら、長谷川さんが「まぁまぁこれでも飲んで落ち着きなよ」ってジャスミンティーを淹れてくれた。
戸田さんは「おかえり。もう大丈夫なの?」って言ってくれて、鈴城さんが「寂しかったよー」ってハグをしてきた。
本郷先輩は何も言わずに、ただ資料に視線を向け続けた。
その日は七不思議の依頼は無くて、それぞれが自分の仕事に追われていた。
中村さんと戸田さんは予算案は試験前に終わっていたらしくて、夏休み前の資料の片付けと一学期にかかった経費の確認に取り掛かっている。
長谷川さんは七不思議報告書のファイルの整理、書記ノートの一学期のまとめと、二学期のスケジュール確認、
鈴城さんは、私を廊下に連れ出した。
「砂雪ちゃん、本当に大丈夫だった?」
「ご迷惑おかけしました。もう生徒会には顔を出せないと思ってました」
「生徒会員はちゃんと事情があったんだって分かってるからね?誰も砂雪ちゃんが悪いなんて思ってない。それに集まった署名もカナデが現物ごと破棄したから」
「はい。先生に聞きました。私はクビになってもしょうがないって思いますけど」
「そんなことカナデが絶対にさせないから」
その言葉に笑った私に、鈴城さんが「どうしたの?」って言った。
「変ですよね。なんでそんなに私を繋ぎ止めるんだろう」
「それは…」
「鈴城さんの口からは言えないんですよね?分かってます」
「ごめんね」
「でも今は本郷先輩とは話ができません。まだ許せそうにないから」
「やっぱり何かされたんだね」
「…聞いてないんですか?」
「何も。大丈夫?」
「きっと…大丈夫になります。人間ってそんなもんなんですよね…」
「砂雪ちゃん…。試験は…再試受けなかったんだって?」
「はい。でも追試でなんとかしますよ。生徒会に恥はかかせません」
ニッて笑って見せた私に鈴城さんが微笑んだ。
私を信じてくれた先輩達にお返しができるとしたら、今は生徒会員だって胸を張れるように追試でしっかりと結果を残すことだ。
まだここに繋ぎ止められた以上、先輩達のことまで悪く言われたくないから。