カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
中村さんの言葉に本郷先輩も私もきょとんとしてしまった。
「依頼ってなんだっけ?」
「もう、砂雪ちゃんボケしすぎです」
中村さんが先輩にファイルを渡した。
先輩と一緒になってファイルを覗き込む。
「友達を助けてください。俺は悪いことをしました。友達ならだめだって言ってあげるのが本当の友達なのに欲望に負けて言えませんでした。
結果的に女子の友達が傷つくはめになって、けっこう大きな事件になってしまいました。友達のことを元に戻したいし、女子にも謝りたいです。力を貸してください………ですって。男子からの依頼みたいですね」
「そう。この依頼が来たのが先週、中間試験の再試があった頃ね。その間に私とハッセーでちょっと調べてたのよ」
「すみません。全然知りませんでした」
「いいの、いいの。それで、この依頼にはカナデが関与してることが分かってー」
「俺が?」
「砂雪ちゃん、見て」
長谷川さんが七不思議調査ノートのページを開いて私に差し出した。
ある程度調べてくれた内容にはクラスや依頼者の名前も書いてある。
それは悠太の親友、私の隣の席の男子だった。
「これって…」
「砂雪ちゃんがあの騒動を起こすきっかけを作った内容よね」
鈴城さんは本郷先輩からは何も聞いてないって言ったけれど、依頼の調査を進めていたから、先輩達はある程度の事情を知ってたんだ。
だから私を信じて味方で居てくれたんだ。
「だからカナデは行かないで欲しいの。ややこしくなったら困るし」
「鈴城さん達はどうやって調査してたんですか?生徒会が調査隊だってバレなかったんですか?」
「うちの須藤 砂雪が大変なことになってるんだけど何か知らない?って直接聞いたの」
「わー。ダイレクトですね」
「思いきりが大事なのよ、こういうのは。ってことで、今日は砂雪ちゃん、一人で行ってきて!」
「一人ですか!?」
「そ。その子にも一人で待っててねって約束してるから。頑張って!」
「えームリムリ!」
「無理じゃないでしょ」
戸田さんが私の手を握った。
「その子はあなたに謝りたくて待ってる。被害者のあなたが一番苦しいのはもちろんだけど、砂雪ちゃん自身が前に進む為にも勇気を出して」
「………分かりました」
「依頼ってなんだっけ?」
「もう、砂雪ちゃんボケしすぎです」
中村さんが先輩にファイルを渡した。
先輩と一緒になってファイルを覗き込む。
「友達を助けてください。俺は悪いことをしました。友達ならだめだって言ってあげるのが本当の友達なのに欲望に負けて言えませんでした。
結果的に女子の友達が傷つくはめになって、けっこう大きな事件になってしまいました。友達のことを元に戻したいし、女子にも謝りたいです。力を貸してください………ですって。男子からの依頼みたいですね」
「そう。この依頼が来たのが先週、中間試験の再試があった頃ね。その間に私とハッセーでちょっと調べてたのよ」
「すみません。全然知りませんでした」
「いいの、いいの。それで、この依頼にはカナデが関与してることが分かってー」
「俺が?」
「砂雪ちゃん、見て」
長谷川さんが七不思議調査ノートのページを開いて私に差し出した。
ある程度調べてくれた内容にはクラスや依頼者の名前も書いてある。
それは悠太の親友、私の隣の席の男子だった。
「これって…」
「砂雪ちゃんがあの騒動を起こすきっかけを作った内容よね」
鈴城さんは本郷先輩からは何も聞いてないって言ったけれど、依頼の調査を進めていたから、先輩達はある程度の事情を知ってたんだ。
だから私を信じて味方で居てくれたんだ。
「だからカナデは行かないで欲しいの。ややこしくなったら困るし」
「鈴城さん達はどうやって調査してたんですか?生徒会が調査隊だってバレなかったんですか?」
「うちの須藤 砂雪が大変なことになってるんだけど何か知らない?って直接聞いたの」
「わー。ダイレクトですね」
「思いきりが大事なのよ、こういうのは。ってことで、今日は砂雪ちゃん、一人で行ってきて!」
「一人ですか!?」
「そ。その子にも一人で待っててねって約束してるから。頑張って!」
「えームリムリ!」
「無理じゃないでしょ」
戸田さんが私の手を握った。
「その子はあなたに謝りたくて待ってる。被害者のあなたが一番苦しいのはもちろんだけど、砂雪ちゃん自身が前に進む為にも勇気を出して」
「………分かりました」