カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
好きな人の恋だから応援するなんて、私には思えない。
ずっと目の前でその姿を見続けるなんて拷問だ。
「好きな人に幸せになって欲しいって願うのは当然でしょ?」
「自分が傷ついてもですか?」
「なんで傷つくの?」
「苦しくはないですか?」
「苦しさがゼロだって言ったら嘘になる。でも傷つきはしない。カナデが笑顔で居られるなら。でも一つだけ…」
「はい」
「女性として、カナデに好きだって想われる気持ちを一度でもいいから知ってみたかった」
香水の瓶をギュッと握り締めて、鈴城さんはそのままブレザーのポケットに突っ込んだ。
「それじゃあ砂雪ちゃん宿題ね?」
「宿題?」
「夏休みまであとちょっと。それまでにカナデのことを思い出すこと!七不思議調査隊として砂雪ちゃんに依頼よ」
鈴城さんはニコッて笑って、それから私の耳元で言った。
「カナデも男だからね?限界だって分かってあげてね?」
そっと離れて私を見た鈴城さんはとびきりのイタズラが成功した子どもみたいな目をしている。
「もー!なんでそんなこと言うんですかぁ…」
「ほんとだもん」
「あっ、そう言えば本郷先輩、あの薬まだ持ってたんですよ!」
「そうなの?言っとくけど私はもう鎮静剤は持ってないわよ」
「そんなぁ…」
ずっと目の前でその姿を見続けるなんて拷問だ。
「好きな人に幸せになって欲しいって願うのは当然でしょ?」
「自分が傷ついてもですか?」
「なんで傷つくの?」
「苦しくはないですか?」
「苦しさがゼロだって言ったら嘘になる。でも傷つきはしない。カナデが笑顔で居られるなら。でも一つだけ…」
「はい」
「女性として、カナデに好きだって想われる気持ちを一度でもいいから知ってみたかった」
香水の瓶をギュッと握り締めて、鈴城さんはそのままブレザーのポケットに突っ込んだ。
「それじゃあ砂雪ちゃん宿題ね?」
「宿題?」
「夏休みまであとちょっと。それまでにカナデのことを思い出すこと!七不思議調査隊として砂雪ちゃんに依頼よ」
鈴城さんはニコッて笑って、それから私の耳元で言った。
「カナデも男だからね?限界だって分かってあげてね?」
そっと離れて私を見た鈴城さんはとびきりのイタズラが成功した子どもみたいな目をしている。
「もー!なんでそんなこと言うんですかぁ…」
「ほんとだもん」
「あっ、そう言えば本郷先輩、あの薬まだ持ってたんですよ!」
「そうなの?言っとくけど私はもう鎮静剤は持ってないわよ」
「そんなぁ…」