カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
「…ほんと最低だよね私」

「ん?」

「モネにこんな相談して、そんなこと言わせて…」

「サユちゃんにそうやって気遣われるほうが嫌だよ」

「うん」

「親友でしょ?」

「うん…。ごめんね」

見回りの先生がやってきて、早く帰りなさいって促された。

私達は慌てて教室を出た。

外は真っ昼間みたいに明るくて、太陽もアスファルトからの照り返しも、上からも下からも暑くてたまらない。

「モネ、夏休みは涼しいとこで遊ぼうね」

「うん、絶対だよぉ」

モネまで溶けちゃいそうな声で言ったから二人で笑った。

カナデくんにちゃんと言わなきゃなって思った。
じゃなきゃ本当にじれったくて…他の女子に微笑むカナデくんなんて見たら…殺しちゃいそう…。
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