カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
「い…いつから…?」

「分かんない…。でもカナデくんに避けられてるなって思い始めた時にはすごくモヤモヤしてたし、他の女子に笑いかけるのを見るのも嫌だった…」

「だから避けてないんだって…。違うんだ。砂雪は全然好きになってくれる気配も無いしさ、拗ねてたし、その…駆け引きのつもりだったんだ」

「駆け引き?」

「押してダメなら引いてみろって言うだろ?俺が居なくても平気な砂雪なら、もうそれでもいいって思った」

「もう要らなくなっちゃってたかもしれないんですか?」

「ムリに決まってんじゃん。それでも絶対好きだけど、砂雪が本当に迷惑ならもうやめようって。だったら夏休みの間に忘れようって…」

カナデくんに飛びついてキスをしたら、すっごく驚いた顔をしていたけれど、そのまま立ち上がって、私のことも引っ張って寝室のベッドに二人で倒れ込んだ。

仰向けになった私に覆い被さるようにして、カナデくんは何度も何度も乱暴にキスをした。
角度を変えながら重なるくちびる。正しいリズムでは呼吸もできない。

「ンッ…ハァ…」

「砂雪、こっち見て」

「顔、見れない」

「ダメ」

おでこを撫でて、両手で頬を包まれる。
カナデくんの瞳が潤んでいる気がした。

「ほんとにほんと?俺のこと、好き?」

「はい。ほんとです」

首筋、鎖骨とキスされる。
背筋がゾクゾクして、膝をこすり合わせてしまう。

「そう言えば砂雪、初めての生徒会の日、日誌に鬼会長って書いただろ」

「なん…で…今、そんなことッ…なんにも言わないから見てないんだと思ってました」

喋ってる間もカナデくんのキスがやまなくて呼吸が荒くなる。

「ばーか。提出した瞬間に見てるっつーの。で、今は?どう思うの」

「内緒です」

「好きなのに?」

「いっぱい好きって言うの、恥ずかしいッ…」

「あっそ。生意気な口きけないくらいめちゃくちゃにしてやるよ」
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