カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
「サユちゃんち、久しぶりだなーって思って」

「そう言えばそうだね」

「それで?今日はどうしたの?」

「んー…あのね、カナデくんと付き合うことになったんだ」

「へぇ…そうなんだ!おめでとう!」

私は首を横に振った。

「でもカナデくん、体目当てだと思う」

「どういうこと…?てか…その、」

「うん。そういうこと、シタんだよね」

「あ…はは…そっか…」

モネは私の足元らへんに視線を漂わせて、麦茶をゴクっと飲んだ。

「でもなんで…体目当てなんて…」

「見て。コレ」

さっきまで見ていたSNSの投稿をモネに見せた。

「本郷先輩と…副会長さん?」

「うん。カナデくん、浮気してるんだと思う」

「いやいや、これ学園でしょ?制服も着てるし」

「モネ」

「うん」

「生徒会室は、一般の生徒は立入禁止なの」

「うん、そうだね」

「二人きりになる為の口実だったら?」

「いや、夏休みなんだし場所ならいくらでも…」

「そういう趣味なのかもしんないじゃん」

「趣味って…」

「きっと私のこと落とせるかどうか鈴城さんと賭けてたんだよ。私、生意気だったしカナデくんが目の前に居るのに他の人のこと好きだったから。ちょうど過去に接点もあったし、からかってたんだよ。そうやって鈴城さんと笑ってたんだと思う!」

「絶対違うって!」
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