カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
一階もそうだったけど、二階でも何人かとすれ違った。

「あの人達は?」

「ホームスイーパーさんとか、母さん専属のメイドさんとか」

「へぇ…。たくさん人が居て疲れない?」

「慣れたよ。別に俺には構わないでいてくれるし。困った時は親切だし」

「そっかぁ。よかったですね。皆さんに愛されてて」

「んー。砂雪、こっちきて」

カナデくんがベッドに腰を下ろした。

このベッド、何サイズ?
私のベッドはさぞ硬くて狭かったことだろう。

そっと腰を下ろしたら、ふっかふかでどこまでも沈んでいきそうなのに、不思議と弾力もあって、一度眠りに落ちてしまったら二度と目覚められない気がする。

毎朝きちんと目覚めるカナデくんは、強靭な精神力の持ち主だ。

隣に座った私にカナデくんが優しくキスをした。
一度離れたくちびるは、目を合わせて、もう一度、何回もキスをした。
< 205 / 236 >

この作品をシェア

pagetop